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ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」

, 山極 寿一

によって 山極 寿一
4.6 5つ星のうち 15 人の読者
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内容紹介 既存の枠にとらわれない新しい価値観をどのように生み出していけるのか。「個」が強調される中、信頼に足る家族・コミュニティーをいかに作り上げることができるのか。みなの声に耳を傾ける社会を実現するには、どうすればよいのか。霊長類の目があれば、自ずと答えは見えてくる。学びの基本、サル真似ができる霊長類は人間だけ?大量発生中のイクメンはゴリラ型の父親?「ぼっち飯」ブームは、人間社会がサル化している証拠?現代日本の民主主義はゴリラのそれ以下?動物の一種としての人間に立ち返り、これからの共同体・国家のあり方を問い直す。 内容(「BOOK」データベースより) 進化の果てで、テクノロジーに疲れ、戦争に倦む。私たちが幸福を掴むためには、あと何が必要なのか。ゴリラ研究の権威による、霊長類視点の文明論。動物の一種としての人間に立ち返り、これからの共同体・国家のあり方を問い直す。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 山極/寿一 1952年、東京都生まれ。霊長類学・人類学者。京都大学総長。京都大学理学部卒、京大大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学、理学博士。ゴリラ研究の世界的権威。ゴリラを主たる研究対象にして人類の起源をさぐる。ルワンダ・カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンターのリサーチフェロー、京大霊長類研究所助手、京大大学院理学研究科助教授を経て同教授。2014年10月から京大総長。2017年6月から国立大学協会会長、2017年10月から日本学術会議会長を兼任し、日本の学術界を牽引する存在となっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
以下は、ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
装丁のデザインのユニークさに興味を持ち、そして読みやすいことを期待して、本書を手に取った。失礼なことではあるが、手に取ったときは、著者がまさか京都大学の総長であるとは、つゆほども思わなかった。ゴリラ研究の第一人者が、大学の総長になるあたりに、京都大学の自由さとアカデミックさが象徴されているなと、私はまた憧れを強くするとともに、少し笑ってしまった。個食が進んでいる日本社会の現状から、利己主義ばかりに走っているのではないかという社会課題を提起する議論の持って生き方に、私は新鮮さを感じた。人間と近しい特徴を持つ、霊長類の研究をしてきた著者だからこそ、豊かさを求めるあまりに、昨今の人間社会は迷走しているように、少し上の視点から冷静に眺めることができるのだろうなと感じた。また、他の本でも読んだのが、「3つ子の魂、百まで」というのは他の霊長類にも言えることで、人間に育てられたゴリラはそれに慣れて、人間から離れたがらないという話は、とても興味深かった。私が子を持つことになったら、子供のことを最優先にしてあげたいなとも思った。食物の豊かな熱帯雨林を出たことで、人間は外敵に晒され、そして食料も限られている環境に身を置くことになった。それをきっかけにして、二足歩行になることで、サバンナでより移動しやすくなることを目指した。さらには、食糧不足を解決するためなのか、他者と協同するためなのか、他の霊長類と比べて、極めて大きな脳を持つように発達した。だが、二足歩行になった人間にとって、生まれた時点で成人サイズの脳を持つ子供を産むことはできず、小さい脳を持った子供を産み、長い期間をかけて、成人まで成長させるという手段を取ることになった。最初に発達するのは、体ではなく脳であることを鑑みると、やはり幼児期、特に3歳までに子供にどう接するかということは、生物学的に見ても、非常に重要なことであると認識を新たにした。また、老年の個体が、社会にとって意味を持ちうるのは、ゴリラの群れにおいても見られることで、目的にとらわれすぎて、対立にすら走ってしまう若年層にとって、違う時間間隔で生きる老人は、大切な存在だという議論は、経済的な観点でしか人間を評価できなくなりつつある現代人にも響く言葉なのではないかと感じた。今の日本社会では、老人すらせかせかと生きることを余儀なくされるほど、軽税効率ばかりが追い求められている。立ち止まって、社会の在り方を考えるには、もはや他の霊長類を参考にするしかないのかもしれない。

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